あれ?泣けない??最強の泣きグッズの無効化に愕然!

昔から、読むと泣く禁忌の絵本。

うっかり立ち読みして、図書館の児童書コーナーでボロボロ泣いて、完全に不審人物だった、5年前。
そう、あの最強の泣きアイテム。
それが、八郎潟の由来となった伝承を絵本にした、“八郎”。

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久しぶりに借りて来た。
ほら、思い切り泣くって、ストレス発散になるし♪

読んだら・・・読み終わってしまった。
おや?
泣けない???

むしろ八郎に、海に突っ込まれた山が寒い寒いと泣きごとを言う・・・寒風山の由来にちょっと笑ったり。

もちろん、八郎死んじゃうから悲しいのですが。
号泣はしない・・・出来なくなった。

ああ、でも尊い自己犠牲の切ないお話ではありますよ。
山男の彼は大きくなりたかった。
とにかくひたすら大きくなりたかった。
迫りくる津波を見て、大きくなろうとしたのは、そのためだったのかと彼は自ら海に入って行きます。

後に残ったのは、広い広い干潟。
ちょっと切ないけど、泣けなくなってしまった。
そして私は、ちょっとだけ困ってしまったのでした。

無条件に泣ける最強アイテムだったのに。